「脱力して物事を考えよう。重要だけど緊急ではないものに時間を割く」
こんなことを書いていた。
仕事はしている。
案件を進めて、修正して、連絡を返して、納品する。
それだけでも一日は普通に終わる。
でも、それを毎日ちゃんとやっていれば、自分が行きたいところに近づいているのか。
たぶん、これは別の話だ。
目次
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今日やらなくても困らない
自分のサイトを改善する。
記事を書く。
サービスを考える。
新しい技術を試す。
仕事のやり方を仕組みにする。
どれも重要。
でも、今日やらなくても困らない。
ここが問題なんだと思う。
「今日中に修正してください」には期限がある。
日々の仕事には外からやる理由が与えられている。
未来のための仕事には、それがない。
重要度だけで比べれば後者の方が高いことすらあるのに、実際の行動では簡単に負ける。
重要なことより、期限があることの方が強い。
「重要」と「緊急」は別だった
時間管理には、タスクを「重要度」と「緊急度」で分ける考え方がある。
その中に、
重要だけど、緊急ではないこと
がある。
ここには、将来効いてくるものが多い。
学習。
発信。
仕組み化。
サービス開発。
人との関係づくり。
すぐには何も起きない。
でも半年、一年と積み重なると差になる。
逆に言えば、ここをずっと後回しにしていても、明日は普通にやってくる。
だから怖い。
問題が起きないまま、差だけが積み上がる。
人間は「今」に結構弱いらしい
行動経済学には「現在バイアス」というものがある。
将来の大きな利益より、目の前の利益を大きく感じやすい。
仕事でもそのまま起きる。
その仕事を終わらせれば「終わった」が手に入る。
メールを返せば一件減る。
納品すれば売上になる。
一方、記事を一本書いても、今日の売上は増えない。
新しいサービスを考えても、明日売れるとは限らない。
勉強しても、すぐ案件になるわけではない。
重要だけど緊急ではない仕事は、成果が遠い。
だから負けやすい。
これは意志力の問題として考えない方がよさそうだ。
忙しいのに、進んでいない
ここで「仕事」を二つに分けてみる。
今日を回す仕事と、未来を変える仕事。
案件対応や納品は、今日を回す仕事。
発信、学習、サービス開発、仕組み化は、未来を変える仕事。
もちろん、きれいに分かれるわけではない。
案件で得た経験が未来につながることもある。
ただ、この二つを意識していないと、
「今日は10時間仕事した」
という事実だけで安心できてしまう。
10時間全部、今日を回すために使った可能性もある。
忙しかったかどうかと、前に進んだかどうかは別。
ここは分けて考えた方がいい。
空いた時間にやろう、では永遠にやらない
重要だけど緊急ではないことには、もう一つ弱点がある。
予定に入っていないことが多い。
「案件が落ち着いたら記事を書く」
「時間ができたら勉強する」
「余裕ができたらサービスを考える」
これだと、今日を回す仕事が先に予定を埋める。
残った時間が未来の仕事。
そして残らない。
仮に残っても、そのころには疲れている。
つまり、
重要だけど緊急ではない仕事を「余った時間」に置いていること自体が、後回しになる仕組みになっている。
ここを変えないといけない。
緊急じゃないなら、自分で緊急にする
方法自体はそんなに難しくない。
朝の最初の25分は自分の事業をやる。
火曜日の午前中は記事を書く。
コーヒーを淹れたら10分だけサービスについて考える。
タイムブロッキングとか、IF-THENプランニングとか、名前はいろいろある。
共通しているのは、
「やるかどうか」を、その場で決めないこと。
ここが重要なんだと思う。
その場で判断すれば、期限がある仕事を選ぶ。
そっちの方が合理的に見えるから。
だから「重要だけど緊急ではない仕事」にも、時間や行動のトリガーを先に与えてしまう。
自分で締切を作るというより、
期限がない仕事にも、外からやってくる仕事と同じような「始まる仕組み」を作る。
だいたい「やろう」で止まっている。
未来のための仕事だけ、仕事として扱っていない。
これでは、案件に負けるのは当然なのかもしれない。
だから「もっと頑張って時間を作る」ではなく、
未来の仕事にも、案件と同じように時間を割り当てる。
こっちの方が自然だ。
仮説
「重要だけど緊急ではないこと」が後回しになるのは、重要度が低いからではなく、それだけが「自分の意思で始めなければならない仕事」になっているからではないか。
案件には、相手、納期、連絡がある。
勝手に始まる仕組みがある。
未来の仕事には、それがない。
なら、自分で作る。
そしてもう一つ。
今日を回す仕事だけで予定を埋めない。
未来を変える仕事を先に少し置く。
残った時間で今日を回す。
全部を逆にする必要はない。
一日の最初の25分でもいい。
週に一度でもいい。
でもゼロにはしない。
「重要だけど緊急ではないこと」をやる時間がゼロの日を積み重ねれば、今日の仕事は終わり続ける。
その代わり、未来の仕事はずっと始まらない。
たぶん必要なのは、もっと頑張ることじゃない。
未来の仕事が、勝手に始まる仕組みを一つ作ること。
3310Lab 研究ノート No.014
