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ホームページをリニューアルしたきっかけは、あるサイトとの出会いだった。

2026年11月、3310Labのホームページをリニューアルしました。

デザインを見直すとともに、WordPressのテーマも一新。長年使用してきた既存テーマから、自作の独自テーマへ移行しました。

とはいえ、最初からデザインを変えるつもりだったわけではありません。

きっかけは、以前から感じていた管理上の不満。そして、偶然目にしたあるサイトでした。

今回のリニューアルで何を考え、何を変えたのか。

せっかくなので、その経緯を記録しておこうと思います。

目次
(※クリックで開閉します)
  1. 長年使ってきた、バズ部のWordPressテーマ
  2. 少しずつ、管理が難しくなっていった
  3. 変えたいとは思っていた。でも動かなかった
  4. 最初は、今までのテーマをそのまま再現するつもりだった
  5. 「テキストだけで十分伝わる」という気付き
  6. おしゃれさよりも、伝わること
  7. できることを増やすより、必要なものを残す
  8. トップページの情報も減らした
  9. AIを使って作ったからこそ、考えることもあった
  10. ホームページは、もっとシンプルでいいのかもしれない

長年使ってきた、バズ部のWordPressテーマ

これまで3310Labでは、バズ部が提供しているWordPressテーマ「XeoryExtension」を使用していました。

選んだ理由は、シンプルで扱いやすく、記事などのコンテンツを中心にサイトを作れると感じたからです。

WordPressには数多くのテーマがあります。
多機能なもの、デザイン性の高いもの、アニメーションが豊富なもの。
その中でも、自分はあまり装飾の多くない、シンプルなホームページが好きでした。

XeoryExtensionは、そんな自分の好みに近いテーマだったと思います。

もちろん、すべてが理想どおりだったわけではありません。

それでも、基本的な機能が用意されていて、ゼロから開発する必要がない。自分のサイトを立ち上げるうえでは、十分な選択でした。

少しずつ、管理が難しくなっていった

問題が出てきたのは、使い続けるうちのことです。

最初は、ちょっとしたデザインの調整でした。

文字の大きさを変えたい。余白を調整したい。見出しのデザインを変更したい。

既存テーマのファイルを直接変更するのではなく、子テーマを使ってCSSを上書きしていました。

これ自体は一般的な方法です。

ただ、変更を重ねるうちに、元のテーマのクラス名やスタイルを上書きするCSSがどんどん増えていきました。

ある場所を変更すると、別の場所にも影響する。
元のCSSを調べて、詳細度を確認して、さらに上書きする。

いつの間にか、ちょっとした修正にも時間がかかるようになっていました。

PHPも同じです。

必要な機能を追加しようとコードを書いても、既存テーマの仕組みとうまくかみ合わず、思ったように動かなかったり、エラーになったり。

もちろん、自分の実装や理解が足りなかった部分もあります。

ただ、改修を積み重ねた結果、サイト全体の仕組みを把握しづらくなっていたのも事実です。

自分のホームページなのに、自分で管理するのが面倒になっている。

これが、ずっと引っかかっていました。

変えたいとは思っていた。でも動かなかった

だったら、新しいテーマを作ればいい。

Web制作を仕事にしているのだから、それくらいできるだろう。

頭では分かっていました。

でも、なかなか動き出せませんでした。

今のサイトでも一応動いているし、すぐに困るわけではありません。

テーマを作り直すとなれば、テンプレート、CSS、JavaScript、WordPressの機能、SEO、既存コンテンツとの互換性など、確認することは山ほどあります。

何より、仕事の合間に自分のサイトを作り直すとなると、どうしても優先順位が下がります。

もっと良くしたい気持ちはある。でも、そこまでして今やる必要があるのか。
時間だけが過ぎていました。

最初は、今までのテーマをそのまま再現するつもりだった

ようやく動き始めたとき、最初に考えたのはデザインを変えることではありませんでした。

XeoryExtensionから独立して、自分で管理しやすいWordPressテーマを作ること。

まずは今までの見た目や機能をできるだけ引き継ぎ、既存テーマに依存しない形にしようと考えていました。

実際に、XeoryExtensionのデザインを再現するためのテーマ制作も進めていました。

見た目はそのまま、中身を整理する。

それだけでも、長年抱えていた管理上の問題はかなり改善できるはずでした。

「テキストだけで十分伝わる」という気付き

ところが、その途中で、あるサイトを見てしまったんです。

そこには、大きな画像や派手な装飾に頼らず、テキストと余白を中心に情報を伝えるデザインがありました。

その潔さに、強く惹かれたんです。

ホームページを作っていると、つい「ここには画像が必要だろうか」「もう少し装飾した方がいいだろうか」と考えてしまいます。

でも、文字の大きさや配置、余白、情報の順番を丁寧に設計すれば、テキストだけでも十分に伝えられる。

デザインの4原則である「近接・整列・反復・対比」。

知っていたはずの基本を、改めて思い出したような感覚でした。

おしゃれさよりも、伝わること

3310Labでは以前から、「おしゃれさよりも、伝わること」を大切にしてきました。

でも、自分のホームページはどうだっただろう。

情報を伝えようとするあまり、説明を増やし、機能を増やし、装飾を増やそうとしていなかっただろうか。

必要だと思っていたものの中にも、実はなくても困らないものがあるのではないか。

そう考えると、今までのデザインをそのまま引き継ぐことにも、少し疑問が出てきました。

せっかく新しいテーマを作るのなら、自分が本当にいいと思うホームページにしてみたい。

そこで方針を変えました。

今までのテーマを再現するのではなく、必要な情報を整理し、文字と余白を中心にしたシンプルなデザインを作る。

大きな画像や装飾に頼らず、見出しの強弱、余白のリズム、情報の配置によって伝える。

「おしゃれさよりも、伝わること」を、まずは自分自身のホームページで実践してみよう。

こうして、当初は管理上の問題を解決するためだけだったテーマ制作が、サイト全体のリニューアルへと変わっていきました。

できることを増やすより、必要なものを残す

新しいテーマの制作では、WordPressの基本的な仕組みを見直しながら、必要な機能を整理していきました。

ヘッダー、フッター、投稿一覧、投稿詳細、固定ページ。

それぞれの役割を確認し、今後の修正や運用がしやすい構成を考えました。

一方で、作っている途中に少し反省したこともあります。

最初は管理をシンプルにすることが目的だったはずなのに、あれもできる、これも追加できると、いろいろ考え始めてしまったんです。

ブロックパターンを作ったり、表示方法を調整したり、機能を追加したり。

もちろん、必要な作業もありました。

でも、途中でふと思いました。

「そもそも、何がしたかったんだっけ?」

以前のテーマで感じていた、管理の複雑さから抜け出したかったはずです。

それなのに、新しいテーマでも機能を増やし続けていたら、同じことを繰り返してしまうかもしれない。

そこで、もう一度目的を整理しました。

できることを増やすより、必要なものだけを残す。

この考え方は、今回のリニューアルで何度も立ち返ったところです。

トップページの情報も減らした

テーマだけでなく、トップページの構成も見直しました。

これまでは、サービスの紹介、制作実績、記事、プロフィール、よくある質問など、できるだけ多くの情報を載せようとしていました。

訪問してくれた人に、なるべく詳しく説明したかったからです。

でも、改めて考えてみると、すべてをトップページで説明する必要はありません。

興味を持った人が、必要なページに進めればいい。

サービスの詳しい説明はサービスページに。

自分について知りたい人にはプロフィールページを。

記事を読みたい人には記事一覧を。

トップページは、その入口であれば十分です。

実際、今回のリニューアルでは「よくある質問」もトップページから外しました。

内容が不要になったわけではありません。

ただ、トップページに置く必要があるかと考えると、必ずしもそうではなかった。

何を追加するかより、何を置かないか。

そんなことを考えながら整理しました。

AIを使って作ったからこそ、考えることもあった

今回のテーマ制作では、AIもかなり活用しました。

コードの調査や実装、エラーの確認など、以前なら自分で時間をかけていた作業を、AIに任せる場面も多くありました。

そのおかげで、比較的短い期間でテーマを形にできたと思います。

一方で、AIを使えば、機能を追加すること自体は以前より簡単になりました。

だからこそ、気をつけなければいけないこともあります。

「作れるから作る」

これを繰り返していると、目的のよく分からないものが増えていきます。

何のために必要なのか。

本当に使うのか。

今、作るべきなのか。

そういう判断は、AIに任せきりにはできません。

むしろ、実装が簡単になった分、何を作らないかを決めることが、以前より重要になった気がします。

ホームページは、もっとシンプルでいいのかもしれない

今回のリニューアルで、改めて感じたことがあります。

ホームページは、情報が多ければいいわけでも、機能が豊富ならいいわけでもありません。

大切なのは、そのホームページを訪れる人が、知りたいことを知れること。

そして、運営する人が、無理なく使い続けられること。

見た目が整っていても、管理が難しければ、更新すること自体が負担になります。

逆に、必要な情報が整理され、扱いやすい仕組みになっていれば、長く育てていけるはずです。

今回、自分のサイトを作り直したことで、そんな当たり前のことをもう一度考える機会になりました。

もちろん、今のサイトが完成形だとは思っていません。

これから使っていく中で、また気になるところも出てくるでしょう。

でも、以前よりはずっと、自分で手を入れやすい状態になったと思います。

そして何より、今の見た目が気に入っています。

ずいぶん遠回りしましたが、ようやく自分の好きなホームページに近づけた気がします。

今回のリニューアルで、何か特別なデザイン手法を身につけたわけではありません。

むしろ、基本に立ち返ったという方が近い気がします。

何を足せばよくなるかではなく、何があれば十分なのか。

「おしゃれさよりも、伝わること」。

これまでお客様に伝えてきたことを、ようやく自分自身のホームページでも実践できた気がしています。